研修に行ってきた
2014年 05月 22日
初めて「コンチネンスケア」という言葉を聞いた。
コンチネンスとは排泄コントロールがついた状態で気持ちよく排泄出来ることだそうです。
人が生きていく事において排泄は24時間、365日避けられない行為。
失禁、下痢、便秘、頻尿…排泄に苦痛があったら、生活の全ては排泄に支配されていってしまう。
そして、生活が楽しめない事は人生が楽しめない事にもなってしまう。
電車の中でお腹が痛くなったら怖い、下痢でトイレを探しまくる、なりふり構わずにトイレに駆け込んだ経験は誰にでもある。
排泄障害が起きたらなりふり構っていられない、気取ってられないし、おしゃれだって出来ない、好きな人と話をしていてもお腹が痛かったら何も言葉が入ってこない。楽しめない…。
看護師をしていると、尿管の管理も失禁も下痢もおむつ交換も当たり前の様になっていて、患者さんがどんな思いでいるかを考えずに処置や処理をしてしまう。
患者さんは排泄のケアや処置をする時に「こんな事を他人にしてもらうなんておしまいだ」と言っていた。
おむつ交換の度に傷付いていたんだなって今更ながらもっと配慮すれば良かったと反省。
「排泄ケアは尊厳を守るケア」
今日、一番心に残った言葉。
物心着いた頃からトイレで排泄する事を訓練し、褒められ、いつしかそれは当たり前となり失禁なんてしようものなら一生の恥と思い生きていたがその排泄に障害が出たら…
それはとても苦痛であり、その人の尊厳に関わることなんだ。
病気や加齢により、身体のどこかに障害が出てくる事は仕方がない。
でも、正しいケアで障害が最小限になれば、尊厳は守られ、自信を持って自由に生きていけるのではないか。
正しいケアをする為にはアセスメントが必要。障害が起きている理由を考え、「何故」「どうして」を繰り返し自分のケアが正しいか問いかける。
推理して探偵のように考え、最善の方法を患者さんと一緒に考えていく。
アセスメントする為には情報収集大切。
情報収集し情報を分析して振り分ける為には知識が必要。
排泄ケアのプロがいる。
そのことは患者さんにとっては心強い。
すぐにはプロにはなれないけれど…
いつか「おしもの看護師さん」って言われるように勉強、勉強!!
by koimoko | 2014-05-22 19:23 | 勉強の事